福井県内のガールスカウトさんからの相談をうけて、代表の原が、サイバー・スマート バッジ の講師を担当しました。当日は25名を超えるスカウトの皆さんと、サイバーセキュリティについてゲーム感覚で学びを深めました。
本バッジの特徴は、パロアルトネットワークス社による開発であること(テンションがあがっていたようです)。そのため、他のバッジとは資料のまとまり方が異なっておりました。今後、講師依頼をうけるかもしれない専門家の方向けに、少し整理しました。実施要項以外の資料としては「リーダーズガイド」が教材として販売されているとのことで、依頼元のガールスカウトの団より貸与いただき取組を行いました。
サイバー・スマート バッジ
スカウト達が安全に安心してインターネットをつかえるように、対象年齢別に4段階のプログラムが用意されています。
| サイバー・スマートバッジ | ||||
|---|---|---|---|---|
| 1 赤 | 2 茶 | 3 緑 | 4 紺 | |
| 基本年代 | 5〜7歳の年齢層 | 8〜10歳の年齢層 | 11〜13歳の年齢層 | 14〜15歳の年齢層 |
| 対象 | テンダーフット部門 ブラウニー部門 ジュニア部門 シニア部門 レンジャー部門 成人会員 | ジュニア シニア レンジャー 成人 | シニア レンジャー 成人 | レンジャー 成人 |
各プログラムは、4つのテーマで構成されており、段階別に異なるレッスンが用意されていました。各バッジの取得は、4つのテーマの内、2つ以上のテーマに取り組むと申請が可能とのことです。
| サイバー・スマートバッジ | ||||
| 1 赤 | 2 茶 | 3 緑 | 4 紺 | |
| インターネット利用 | 物理セキュリティ | パスワード | 安全な接続 | ユーザー認証と接続 |
| プライバシー | オンラインでの追跡 | デジタルフットプリント | 個人の情報共有 | 個人の識別が可能な情報(PPI)と利用規約 |
| コミュニケーション | 誰と話してるの? | 情報共有・フィッシング | 検証可能な書き込み | オンライン詐欺と真偽の見分け方 |
| デジタル社会の責任 | 思いやり | 意思の疎通といじめ | ソーシャルメディアのナビゲーション | 著作権と創作の保護 |
ねらいと資材
教材「初めてのサイバーセキュリティ サイバー・スマートバッジ リーダーズガイド」には、各レッスン毎に3つのアクティビティが用意されています。ねらいや、どの資材が必要かなどの情報も記載がされているので、対象年齢を決めて、あとはリーダーが指導したいレッスンを選択すれば、おのずと対応が決められるようになっています。
すべてのレッスンを見たわけではありませんが、コンピュータ等をつかわずに行える内容となっております。
例)バッジ1赤 : テーマ「インターネット利用」
- レッスン1 物理セキュリティ (p.7〜p.16)
- ねらい
- 該当レッスンのねらい
- 用語集
- 該当レッスンででてくる専門用語の説明
- 資料
- アクティビティ別 に 利用する資材の記載 (鉛筆、クレヨン、配布資料など)
- レッスンの流れ
- アクティビティ別 に ファシリテーターが行う発言・問いかけ、想定されるスカウトからの回答
- また資材の配布タイミング、ふりかえり方法、講師向けヒント・拡張アクティビティ
- 考察
- レッスン最後のふりかえり
- 配付資料
- レッスン別に用意あり
- ねらい
講座の時間については、記載が見当たらなかったのですが、レッスンあたり45分程度(アクティビティあたり15分)と考えて、講座を準備しました。また、参加人数に対してグループ割り当ても指定はなかったので、全体を5つのグループにわけて順番に代表として参加してもらう形式をとりました。
ガールスカウトさんへのリクエスト
担当してみて困ったことや、こうあると良いなをメモしておきます。うまく関係者の方が見てもらって、次のカリキュラム更新に対応されると、より多くのスカウトの体験につながり嬉しい限りです。
日本連盟さんへ
- 実施要項とリーダーズガイドのみでは、リーダーがプログラムを選択することが困難のようです。
- 実施要領を改訂されて、バッジの取得の条件とともに表や用語説明(レッスン、アクティビティなど)があると良いかと思います
- 専門家(高校・大学の先生、関連する民間企業に勤めるエンジニアなど)を想定した内容になると思いますので、依頼時のテンプレートがあると良いかも知れません。
- 依頼された専門家側として、オリジナルの内容をもとめらえていないことがわかるように
- 投影可能な資料があると、大変助かります。
- リーダーズガイドのみですと、ファシリテーターとしての練習を行わないと正直キツいです。
依頼する団の皆さんへ
- 自団のリーダーだけで対応が難しい分野の依頼になるかと思いますので、実施要領の読み込みをお願いします。
- リーダーズガイド p.4とp.5 をまず目を通して、自団の対象年齢に沿って絞りこむと良いかと思います。
- 150ページ全体に目を通す必要はありません
- 絞り込めたら、該当レッスン1つが5ページほどで説明されているので確認して、ねらいや資材を確認すると具体的なイメージがつきやすいと思います。
当社で行った講義概要
当社で対応させていただいた講義は「サイバー・スマートバッジ1赤」 を対象のブラウニーからシニアまでに対して行いました。構成としては、レッスン「物理セキュリティ」をオリジナルスライドで説明したのちに、「オンラインでの追跡」「誰と話してるの?」を通しで行う内容としております。
サイバー空間で過ごす時間が増える中、子ども達と一緒に、安全な振る舞い方を考える時間はとても大切だと感じます。バッジ取得を通して、多くのスカウトが、安全にサイバー空間を活用できることとともに、サイバーセキュリティ領域にも目を向けるきっかけとなることを期待いたします。
参考資料
ガールスカウトさんのブログにて パロアルトネットワークス社から提供をうけられたマンガ教材が公開されています。サイバースマートバッジ講座のあと、自宅で親子でサイバーセキュリティについて振り返るのによさそうな内容でした。
