ガールスカウト STEAM 講師を担当しました (情報の整理付き)

福井県内のガールスカウトさんからの相談をうけて、代表の原が、ロボディクス バッジ・バイナリー バッジ の講師を担当いたしました。当日は30名を超えるスカウトの皆さんと、ロボット・コンピューターについて楽しく学びを深めました。

今回準備を行う中で、依頼された団からの資料では背景が読み取れない部分があり少し苦労をしました。今後、講師依頼をうけるかもしれない専門家の方向けに、少し情報を整理しました。実施要項以外の資料・動画については、会員向け情報「バッジプログラム」よりダウンロードが可能とありますので、依頼元のガールスカウトの団に確認を頂ければ良いかと思います。

目次

ロボティクス バッジ

スカウト達がロボット工学を身近に感じていけるよう、2段階の過程が用意されています。

ロボティクスバッジ1赤ロボティクスバッジ2青
教材マジックハンドを作ろう! 
・リーダーズガイドPDF (スライド)
・指導者向けE-learning動画 (YouTube) 約26分
・型紙PDF
脚機構を作ろう!
・リーダーズガイドPDF (スライド)
・指導者向けE-learning動画 (YouTube) 約19分
・型紙PDF
対象ブラウニー部門・ジュニア部門ブラウニー部門・ジュニア部門
ロボティクスバッチの2つの過程

参考) ロボティクスバッジ実施要項

ねらいと資材を推測

それぞれ、専門家の視点としては、次のように読み替えることが出来るかと考えて、対応を行いました。

ロボティクスバッジ1赤ロボティクスバッジ2青
ねらい 1マジックハンドに使われるリンク機構の作成・動作体験、長さの変化による動きの変化を体験歩行ロボットの脚機構の作成・動作体験
ねらい 2様々なロボットアーム・ハンドなどの実例を知る、動きの計算例を知る歩行ロボットの脚のメカなどの実例を知る、機構を動かすモーターとの関連を知る
ねらいを推測してみたもの

岩附 信行教授(東京工業大学 工学院)の体験型講義の資料がPDFとして提供されており、通して確認することで、型紙を元に工作用紙を加工して、はとめパンチ+はとめ+はさみで作成できる教材説明もあります。

はとめ工具を買ったことがなかったので後から気づきましたが、次の工具を使っているようです。(これに気づかず、類似工具を買いまくったことは内緒です。。。)

(追記)指導者向けE-learning動画 に 資材リストや準備方法が詳細に説明されていますので、PDFとセットで確認することをオススメします。

バイナリー バッジ

スカウト達が情報分野への興味を広げられるように、2 進法を体験的に学びSTEAM 教育の初歩となる探求心を触発する2段階の過程が用意されています。

バイナリー バッジ1赤バイナリー バッジ2青
教材・リーダーズガイドPDF
・リーダー向け勉強会動画 (YouTube) 1時間52分
ステップ1 生活の中にある数を知ろう
ステップ2 両手で数えられる数は?
・スライドPDF
ステップ3 つくって調べてみよう!
ステップ4 人間計算機になってみよう!
・スライドPDF
対象ブラウニー部門・ジュニア部門ブラウニー部門・ジュニア部門
バイナリーバッチの2つの過程

参考)バイナリーバッジ実施要項

ねらいと資材を推測

それぞれ、専門家の視点としては、次のように読み替えることが出来るかと考えて、対応を行いました。

バイナリー バッジ1赤バイナリー バッジ2青
ねらい 1数え方が複数あることを知る:
10進数、60進数(時計の秒を例に)、12進数(1ダースあたり、1年が12ヶ月)
製作体験:論理演算の導入と、AND・ORを使った懐中電灯
ねらい 2数え方を知る:
2進数の導入と、両手を使った10進数・2進数それぞれの数え方
計算体験:2進数の足し算をやってみる、論理演算での回路を示す
ねらいを推測してみたもの

川田和男教授(広島大学 人間社会科学研究科)の体験型講義の資料がPDFとして提供されており、次の素材が調達できれば、比較的安価に電子回路をつかった実験もできる内容です。

ガールスカウトさんへのリクエスト

担当してみての困ったことや、こうあると良いなをメモしておきます。うまく関係者の方が見てもらって、次のカリキュラム更新に対応されると、より多くのスカウトの体験につながり嬉しい限りです。

日本連盟さんへ

  • 実施要項とバッジの関連が、なかなかわかりづらく、依頼時にリーダーが丸投げになってしまうようです
    • 紙資料だけではなく、動画も確認することが必要であることを明記されると良いかと思います
    • ロボティクスとバイナリーでは、資料構成・ファイル名が異なるため統一されると良いかと思います
  • 基本的に、専門家(高校・大学の先生、関連する民間企業に勤めるエンジニアなど)を想定した内容になると思いますので、バッジ毎(赤、青)に対し、考査項目もしくはスカウトが体験・学習すべき内容の明示があると嬉しいです
    • 教材例から、上記を読み解くのは依頼された側の専門家の仕事になってしまっては依頼できないため
  • 教材を整理して提供いただきたく思います。(スライド資料からの読み解きは、岩附教授、川田教授以外は時間を要し、ひいては講師の確保が難しくなります)
    • 資材リスト (はとめのサイズなどの明記があると、再現することが用意になります) ※後日追記:動画にありました
    • 利用した型紙などのデータの有無の明示 ※後日追記:指導者ページには記載がありました
    • 資料の著作権 (関係者が利用できるものであれば、クリエイティブコモンズなどで表示いただけると良いと思います)

依頼する団の皆さんへ

  • 自団のリーダーだけで対応が難しい分野の依頼になるかと思いますので、実施要領の読込をお願いします
  • 本ページを参考にして、赤だけなのか、青までの範囲を依頼したいのかを講師に提示すると良いかと思います
  • なお、青バッジについては、いずれのバッジも、講師がオリジナル or 資料にそって(現状では推測した)準備が必要なため、事前準備がそれなりにかかります(モノを買いに行くことも考えると1日では終わりません)。一緒に、何を協力されるかもあわせて検討をいただけることをオススメします

当社で行った講義概要

当社で対応させていただいた講義は「ロボティクス バッジ1赤」 と 「バイナリー バッジ1赤」 を、実施要項の次の文言からオリジナル教材を準備して行いました。今後、本ページでの公開が出来ればと思います。

  • 各 実施要項 抜粋)
    • 『ロボティクスバッジ実施要項』『ロボティクスバッジリーダーズガイド』および動画教材をご確認いただき、本プログラムの主旨をご理解いただいたうえであれば、「マジックハンド」や「脚機構」を作る以外の体験をとおしても取得可能とします。
    • 『バイナリーバッジ実施要項』『バイナリーバッジリーダーズガイド』 をご確認いただき、本プログラムの主旨をご理解いただいたうえであれば、 上記以外の体験をとおしても取得可能とします。

女性にしかできないエンジニアリング領域はあり、女性エンジニアの活躍はより良い世の中を作る上で大切と考えております。そのため、この取り組みは大変意義を感じます。バッジ取得を通して、多くのスカウトが、新しい分野に目を向けるきっかけとなることを期待いたします。

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