【レポート】総務省主催の「体験してみよう!セキュリティエンジニアの世界」を企画運営しました

総務省北陸総合通信局(局⻑:蒲生 孝、所在地:⽯川県⾦沢市)主催、株式会社ict4e(代表:原 秀一、所在地:福井県福井市)が企画運営する「体験してみよう!セキュリティエンジニアの世界」を、2022年1⽉29⽇(⼟)に福井県鯖江市の鯖江公民館にて開催しました。

内容

今回のイベントは、講演とCTF(Capture The Flag)ワークショップの二部構成で行われました。若年層を対象に、一線で働くセキュリティエンジニアやデジタル人材育成の第一人者の講話を聞き、セキュリティエンジニアのキャリアパスについて理解するとともに、CTFを通じてサイバーセキュリティに興味を持ってもらうことを目的としています。
新型コロナウイルス感染症の影響で、講演のお二人はZoomでの登壇。また、参加者の一部の来場が叶わなかったことから、急遽YouTubeライブでのオンライン参加も可能にして行いました。

講演の様子

 
最初に、丹 康雄先生(国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学 教授)の講演があり、情報セキュリティの世界は魔術が飛び交うおもしろいところだということ、魔術を作ったのは人間なのできちんと学べばしくみについて知ることができること、悪いことをさせないためにしくみについての知識が必要なこと、が語られました。
続いて、川口 洋さん(株式会社川口設計 代表取締役)の講演があり、最初に、セキュリティの入り口としておすすめのマンガが紹介されました。セキュリティエンジニアの面白いところとして、「正義の味方になれる」「男性女性理系文系も関係ない」「正直、給料もいい」ことの3つが挙げられました。
最後の質問コーナーでは、会場から寄せられたいくつかの質問にお二人が答えました。その中のひとつ、「セキュリティエンジニアに向いているのはどんな人ですか。」という問いには、お二方共に「正義感」というキーワードが挙げられ、正しく力を使える素養や何かを守りたい気持ちが大事なことが伝えられました。

CTFワークショップの様子

最初に、運営スタッフより「ワークショップの導入と説明」があり、画面の操作方法とアイスブレイクとしてQRコードを使った問題が説明されました。バラバラになったQRコードを復元して解く問題は、パズルとスマートフォンという親しみやすい題材とあって、チームで楽しそうに取り組んでいました。

休憩を挟んでCTFワークショップの開始。講師は、斉藤 徹先生(福井工業高等専門学校 電子情報工学科教授)です。問題は「ステージ1」「ステージ2」「ステージ3」「エクストラステージ」の4つのステージに分けられていて、難易度が高いほど高得点です。ヒントを見ると、解くのに必要なキーワードなどが書かれていて、見ると得点が少しマイナスされる問題も用意しました。ですが、キーワードを検索することで、知らなかった知識を学習しながら取り組むことができるようになっています。
問題のひとつ、ステージ1の「画像から、写真を撮った機種名の情報を探す」問題では、デジタル機器で撮影した写真には「いつ・どこで・どんな設定」で撮影したのかがわかるExif情報が付与されていることが知識として必要です。Exif情報にあるデバイスの項目から、回答が見つけられるようになっています。

斉藤 徹先生から適宜、解説やセキュリティの時事ネタが話される中、みなさん黙々と課題にチャレンジしていました。

CTFワークショップ入賞者

スコアトップ3の入賞者はこちらです。

第一位

福井県立科学技術高等学校 情報工学科に通うお二人が、オンライン参加の中トップを獲得しました。
放課後の教室で第四位のチームと一緒に笑顔で撮った一枚!

  • 福島 晴斗さん(福井県立科学技術高等学校 情報工学科)
  • 中嶋 望天さん(福井県立科学技術高等学校 情報工学科)

第二位

会場参加の、社会人のお二人です。学生優先のイベントですが、今回は定員に余裕があったため参加いただきました。
ステージの上で喜びの一枚!

  • 松嶌 浩さん
  • 篭谷 隆弘さん

第三位

鯖江市にあるHana道場で、プログラミングを勉強している彼が、こちらもオンライン参加の中、第三位を獲得しました。
Hana道場にて頼もしく決めてくれた一枚!

  • 星野 泰誓さん(越前市立武生第三中学校)

急遽オンライン参加となった人が半分いて、スタッフのサポートが受けられない中での開催となりましたが、上位6チームが500満点中300点越えとなり、すばらしい結果となりました。

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